ルートの作り方
世界一周ルートの作成
これは、難しいです。
まず事細かくルートを作成しても、その通りに行くのは難しいでしょうし、現地に行かないと分からない事情等も有ります。
なので、旅の期間に制限の無い方は、行きたい街を大まかにピックアップして、西回りか東回りかだけ決めて、今居る街から、次の行きたい街の間に何か面白そうなところが有れば、そこに寄りながら進むという程度の予定を立てておけば十分だと思います。
特にチケット等も無いわけなので、途中で気が変わったら好きなようにルート変更するだけですので。
また、むしろ何も決めないで出発して、金が尽きたら帰るというのもアリです。
ただ、「どこをどのくらい旅したら、いくらくらいかかるのか」くらいは知っておいた方が良いと思います。
特に東回りだと、世界一周のつもりで出てきたのに、アメリカでいきなり金が尽きて旅が終了してしまう、ということにもなりかねませんので、ご注意下さい。
実際にそういう人は結構います(笑)
期限のある旅をする方は、こちらをご参照下さい。
参照>地域別最短コース
これを参考にすれば、若干の誤差は有れど、その区間を抜けるのにどのくらい時間がかかるか予想が付くと思います。
これに、地図やガイドブックを参考にして、自分の行きたい街などを付けくわえて、それにかかる日数を加算して、さらに滞在日数を加算すれば、だいたいの予定ができると思います。
あとは、旅中に調整しながら進めば、立てた予定に近い旅ができると思います。
参考※長い期間急ぎ続ける旅
※急ぎ旅モデルルート
西回りにするか東回りにするか
地図で見るところの、右周りか左周りか。
世界一周のルートを考える際、まず初めに悩むところです。
どちらでも良いといったら良いのですが、僕は結構迷いました。
それぞれのメリットとデメリットを独断で書いておきますのでご参考にどうぞ。
<西回りの場合>
たぶんほとんどの旅人は西回りです。
最初に東南アジアから入って、ヨーロッパに抜け、アフリカを南下するかそのままアメリカ大陸に飛んで、最後にオセアニアに寄るか、そのままアメリカ大陸から日本へ飛ぶ、といったところです。
西回りのメリットは、最初にバックパッカーの登竜門である東南アジアを周って旅に慣れて、そこからだんだんとハードなところへ向かっていける、いわば「慣らし」ができると言うところです。
だんだんと人間の顔も僕らアジア人が見慣れない顔へと変わって行くので、南米辺りまで来た時は、「ずいぶん遠くまで来たもんだ」と実感することでしょう。
個人的には、そういうことをじんわりと実感することこそ、旅の醍醐味だと思います。
デメリットは特に見当たらないのですが、しいて言えば、アフリカの後に南米になるので、もしかしたら南米の凄さが薄まってしまうかも知れません。
感覚的なものなので、抽象的な表現で済ませますが、そういう大陸ごとのハードさ、というか「格」みたいなものがあって、やっぱり南米よりアフリカの方が若干「未知の大陸」的な要素が濃いと思うので、先にアフリカに行ってしまうと、もしも南米に冒険心を煽られて行ったら、「あれ?こんなもんか」と肩を空かされるかも知れません。
まあこれは、世界一周という短期間で沢山の刺激を受けるという旅の性質上、誰もが陥る「慣れの弊害」の一つですので、個人差も有りますし、価値観にもよりますので、そこまで気にしなくても良いです。
「慣れの弊害」についてちょっと説明しておきますと、例えば遺跡や建物など、元々あまり興味の無い人が短期間に沢山見て回ると、途中で飽きて、観光するのが面倒くさくなり、それを見ても全く感動しない、いわば、心がインポテンツな状態になってしまうことがよく有ります。
遺跡インポテンツ、建築物インポテンツ、大自然インポテンツなど人により様々ですが、そういったある種の「刺激に対する慣れ」により、どうしても感動できなくなることがあるのですが、特に、あるカテゴリーのなかで最高級、最大級、最上級の物などを見て感動した後に、同じカテゴリーのものを見ると、そういったインポテンツ状態に陥る可能性が高くなります。
例えば、大人気のマチュピチュを先に見てしまったばかりに、他のパルミラ遺跡がショボく見えてしまって感動できなかったり、ビクトリアフォールズやイグアスを見た後にナイアガラの滝を見たらショボく感じてしまったり、往々にしてそういうことが起こり得ます。
なので見所を周る順番というのは、ちょっと重要だったりするのです。
もちろん、そこら辺については人により求めるところや感じ方が違いますので、個人差が有り、みんながそうなるわけではありません。
<東回りの場合>
いきなり南米などからスタートすることになるので、突然異文化に放り込まれた感じになり、言葉も英語が通じなかったりして、全く「慣らし」の時間が有りません。
ある意味エキサイティングで面白いです。
しかし、アメリカ大陸はそこそこ物価も高いですし、治安も良くないので、旅慣れしてなかった僕のような旅人が最初に行ってしまうと、旅慣れしたころには、思ったよりも浪費して、余計なトラブルに巻き込まれる経験をしている可能性が高いです(笑)
まあ、それもある意味面白いと割り切れば、マイナス面がプラスに変わります。
冒険心を煽られてる人は、スタートを南米にするのもお勧めします♪
デメリットは、最後がアジアになるわけで、だんだんと僕らの文化に似てくるので、ゴールが近付くにつれて、どうしても感動が薄れます。
逆に、「帰って来たなぁ…」という感じがどんどん強まりますが。
正直僕は、バックパッカーの聖地バンコクのカオサンロードにたどり着いた時、
「・・・え?」
と思ってしまいました。
やっと東南アジアに来たのに、なんで今まで沢山いた欧米人がこんなにいるの?
みたいな。
そう、最後は人種インポテンツ状態になっていました。
西回りだったら、徐々に人のなりが変わって行くので、刺激もあったはずですが、東回りだったばっかりに、欧米人の顔はすっかり慣れてしまっていたので、東南アジアの人々の顔はもはや日本人と全く同じ顔に見えてしまい、人種というカテゴリーでの刺激は全くなくなってしまいました。
ただ、おかげで最後日本に帰る時は、気分的に思ったよりすんなり帰りました。
もうタイに着いた時点で、故郷に帰って来たような錯覚があったので(笑)
逆に最後南米だと、日本に着いた時、突然夢から覚めたような感じになるんじゃないかと思います。
まぁ、日本帰国の為の慣らしができるのは、東回りのメリットであり、デメリットだと思います。
タイミングも考慮
感覚的な話ばかりであまり役に立たなかったかも知れませんので、もう一つルート作成時のポイントを挙げておくと、「季節」と「イベント」を気にしておくと良いと思います。
自分が行くタイミングでなるべく「温かい時期」を多くしておくと、荷物は軽くなるし、旅も楽になります。
また、「雨期を避ける」ことも重要です。
イベントも、リオのカーニバルなどに行きたい場合など、東回りにしておくと、タイミングを合わせやすいなど、そういうところを加味して考えると後々旅がしやすくなると思います。
逆に、興味の無い大きなイベントはなるべくかち合わないようにした方が良いと思います。
宿の値段が高騰したり、予約でいっぱいになったり、飛行機の予約が取れなくなったりなど、その被害は結構甚大な場合が有ります。
あと一つ。
やっぱりスタート地点は思い出に残りますし、好きな街として上げる旅人も多いです。
世界一周の終わりの方で、自分がスタートした国の旅行者に出会ったりすると、なんとも懐かしい気分を味わえたりもします。
なんだかんだで最も思い出に残る場所なので、スタート地点は吟味して決めることをお勧めします♪
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