バックパッカーとは
バックパッカー旅の面白さ
バックパッカーとは、バックパックを背負って旅をする人達のことをいいます。
世間一般的には、相当な貧乏旅行をイメージしますが、べつに贅沢をしても構いません。
むしろ最近のバックパッカーは、前時代的な、いかにも貧乏旅行者という感じの人はあまり見かけません。
結構小奇麗だったり、おしゃれだったり、ノートパソコンを持ってアクティブに動き回っていたりします。
ただ、現地の人達と同じ交通手段で移動し、現地の人達が泊まるような安宿に宿泊し、現地の人達が普段行く食堂などで食事をしたりしていると、高級ホテルに泊まって、高級レストランで高級な食事をするようなツアーに比べると、自ずと貧乏旅行をしていることになるわけです。
そんなわざわざ現地人が利用してるような設備の悪い安宿に泊まって、お腹を壊すかも知れないのに現地の食事を食べて、どんな奴がいるかも分からないのに、危険な現地人の交通手段で移動して、いったい何の意味があるの?
そう思われるかも知れません。
しかし、そこには、賓客扱いのツアーでは分からない、現地の人達の素の姿が垣間見え、わずかながらもそれに触れることができるわけです。
それは、お客さんを喜ばせるために作られたオプショナルツアーなどとは違った、ある意味最高にリアルなアトラクションです。
非常に地味ですが、それでいてもっとも興味深い現地人の生活。
それに触れるわけです。
バックパッカーは旅行会社に大金を払って、さらに現地の提携先のお土産やさんにお金を沢山落としてくれる大切なお客様ではありません。
勝手に人の国に来て、金も払わず勝手に住みついてる、いわば招かれざる客です。
そんな僕らは、どこへ行っても現地人と同じような扱い、もしくはそれ以下の扱いを受けます。
宿に「泊めてやる」。
物を「売ってやる」。
メシを「食わせてやる」。
と言った扱いもしばしばです。
先進国だって一緒です。
アメリカでも安宿を追い出されたり普通にします。
頼み込んだら、「しょーがねーなー」と言った感じでやっと泊めてくれたりして。
そういう扱いなので、ツアーで行った人とはその国の印象は全く違うものになるでしょう。
かくいう僕も、前回旅に出るまで、ツアーでしか海外旅行に行ったことが有りませんでした。
しかし、僕らもツアーと言っても、結局フリープランにしてるわけだから、ホテルが決まってて、陸路移動しないだけで、バックパッカーと見てるものは大して変わらないんじゃいか?
・・・そう思っていましたが、全っ然、違いました。
まずバックパッカーは安宿街に宿泊します。
だいたい裏通りなどにあって、汚い感じのところが多いです。
そういうところに泊まっていると、自ずと食事をするところもそんな感じのいかにも現地な、普段ツアーで来ていたら間違いなく、ちょっと止めておこう…と思うようなところで普通に食べることになります。
宿に戻ると、娼婦を連れた男が部屋に入っていき、宿のスタッフから「マリファナを買わないか?」と言われ、となりの部屋ではゲイのカップルが昼間っからいちゃいちゃしていたりします。
こういうのも、なかなかツアーでは見えない事情です。
また、主に現地人と同じ交通手段で陸路移動することで、沢山のドラマが生まれます。
もっとも現地の人と触れ合う機会があるのは移動の時だと思います。
バスの隣に座ったおっちゃんと仲良くなったりなんて日常茶飯事です。
また、そういったところでは、現地の人達の普段の様子がよく見えます。
一つ分かりやすい話が有りました。
先日インドでテロ事件があった時、以前ツアーで行ったことがあるという人が、
「インド人はみんなとても優しくて、大人しくて、ほんと良い人しかいないよね。みんな紳士だし、ホテルも綺麗だし。あんな素直で正直な人達が、テロを起こすなんて信じられないよね」
というようなことを言いました。
たぶんインドにバックパッカーとして行ったことがある人なら、みんな「え?」と思ったと思います。
きっと、インドで貧乏旅行をしてきた人達からすると、ほとんどの人が180度真逆の感想を述べると思います(笑)
みなまでは言いません。
バックパッカーとして行ってみて確認してみて下さい♪
バックパッカーというスタイルで旅をすることで、ただ外国を見て、歩いて、食べた…以外の多くの経験をしたり、考えたり、感じたりできると思います。
この良さは、やってみないと分かりません。
騙されたと思って、一度バックパックを背負って旅に出てみて下さい。
きっと、必ず今までの海外旅行とはまた、全く違うものが見えてくると思います。
このページのTOPへ