お金
お金はどうやって持って行くか
当たり前ですが、海外では日本のお金は使用できません。
なので、銀行に行って現地通貨を購入する必要が有りますが、ドルやユーロ以外の外貨を扱っている銀行は少ないです。
それなので、旅に出てからの支払いは、以下のいずれかが主になります。
1.両替屋や銀行で現地通貨をゲット
予め用意しておいた外貨(ドルやユーロ)やトラベラーズチェック(T/C)もしくは日本円を両替屋や銀行で現地通貨に換金して使う方法です。
国によって、ユーロの換金率が良いとか、USドルの換金率が悪いとか有りますので、各種ガイドブックや情報ノートなどで確認しておくと良いと思います。
残念ながら2007年は、日本円はほとんどの国で低レートでした。
2.国際キャッシュカードで現地通貨を下す
国際キャッシュカードを使い、現地の銀行ATMで直接現地通貨を引き出して使う方法です。
僕はほとんどこれでした。
3.クレジットカードで支払う
キャッシングと海外ショッピングを併用して利用します。
キャッシングは利息が付きます。
4.闇両替で換金してもらって現地通貨を入手
もちろん違法です。
この4つの方法を駆使して旅をすることになると思います。
僕が実際旅をしてみて思った上記それぞれに関する感想を参考に記しておきます。
両替屋と銀行
これらで現地通貨を得るということはもちろん、現金を持ち歩いていないとけないということです。
最近ユーロも人気ですが、やはり基軸通貨であるUSドルをメインに持って行くことになると思います。
キューバなどのように、異常にUSドルが弱く、ユーロやカナダドルが有利というような国も有りますが、ほとんどの国ではUSドルが有利です。
というか、USドルならだいたい換金できますし、そのまま使えてしまう国も有りますので、そういった観点から、USドルは持って行った方が良いと思います。
日本円は、結構換金所で扱っていないところも多いし、レートも悪いことが多いので、場所にもよりますが、あまり使わないと思います。
さて、現金を所持して歩くというのは、やはりセキュリティ上よろしく有りません。
そこで登場するのが、トラベラーズチェック(T/C)です。
T/Cとは、外国旅行者向けの小切手のことで、これも銀行や取り扱っている両替屋に行けば、現地通貨に両替することが可能です。
外貨現金の両替に比べてレートが良いなどのメリットが有るのと、紛失時に再発行できたりするので、リスク回避のために、多くのガイドブックなどで推奨されています。
また、アメリカでは結構そのままお店で利用でき、お釣りが現地通貨で戻ってくるので便利です。
ただし、全てのT/Cに名前を書かないといけない、番号を全て控えなければならない、アメリカ以外では、どこでも両替できるというわけではない、換金手数料をやたらと高く設定している両替屋がある、など、とにかく面倒くさいというデメリットも有ります。
ほんっとに個人的な意見ですが、僕はもう二度とT/Cは利用しないと思います。
だって本当に面倒くさいんですもん。
しかし、安全面を考えると、少々面倒でも、やっぱり少しは持って行った方が無難かも知れません。
T/C については、インターネット検索でたくさん情報が出てきますので、そちらで詳細をご確認下さい。
国際キャッシュカードは超便利!
国際キャッシュカードとは、VISA internationalやMastercard Worldwide等と提携した海外のATMから現地通貨を引き出すことができるキャッシュカードのことです。
いくつかの銀行や旅行会社から発行されていますが、それぞれ利用時のルールが若干異なります。
僕は新生銀行のキャッシューカードを持って行きましたが、新生銀行の場合、日本で使っているキャッシュカードをそのまま海外のATMでも利用します。
そして現地通貨を引き出すわけですが、その際、特に外貨で積立していなくても、日本円を勝手にその日のレートで現地通貨に換金してくれます。
※国際キャッシュカードの細かい仕組みなどは、ネットでご検索頂ければたくさん出てきます。
<国際キャッシュカード利用のメリット>
・大金を持ち歩かなくて済むので安全
・金融機関が休みでも、ATMで引き出せるので安心
・両替の必要が無いのはいろいろと楽
<デメリット>
・スキミング被害に遭う恐れがある
・ATMにカードが吸い込まれるといったトラブルに遭う恐れがある
・レートが若干悪い場合もある
<注意点>
・すべてのATMで使えるわけではない
・場所によっては、「オーナー手数料」なる手数料を別途徴収される場合がある
・発展途上国などの通信手段が思わしくないところでは、提携ATMでも利用できないことがある
・イスラム教圏内の中東の国々辺りでは、イスラム教の祝日にあたる金曜日にはATMが使えない場合もある(ただし、同じ街でも使えなくなるATMと使えるATMが有った)
・残高参照をするだけでも手数料を取られるカードもある
・国際キャッシュカードがまったく使えない国もある
<注意点>だけ説明しておきます。
海外で利用できるATMは、例えばVISA系の「VISA」や「Plus」などの表示のあるATMや、Master系の「Cirrus」などの表示のあるATMになります。
どの提携ATMなら利用できるかは、各キャッシュカード発行元により異なりますのでご確認下さい。
以上のような提携表記の無い、明らかにローカルな感じのATMは基本的には利用できませんのでご注意ください(しかし表記が無いのに使えたことも有りました)。
オーナー手数料とは、キャッシュカード発行元が定めた手数料以外の、そのATM設置施設のオーナーや、ATM設置銀行が独自に定めた手数料のことです。
特に、というか、僕の経験上、ほとんどがアメリカだったのですが、スーパーの中に設置してあるATMなんかを利用すると、別途に2ドルとか手数料を取られることがよく有りました。
だいたい注意書きが表示されますので、よくお読みください。
提携ATMでも利用できないケースとしては、具体的に説明しますと、僕の利用していた新生銀行のキャッシュカードは、「Plus」のマークが表示されているATMのみ利用可能ですが、イエメンとモロッコとエチオピアでは「Plus」マークがあるATMでも使用することができませんでした。
他の銀行のカードを使っていた友人は利用できたりもしていたので、ATMの故障ではないようでした。
また、イエメンの情報ノートによると、新生銀行のカードを利用できるATMを発見したとの記事も有ったので、全部が全部使えないわけではなさそうです。
しかし、空港のATMでも使えませんでしたが・・・。
イスラム教の金曜日にATMが利用不可になるケースについては、僕の場合、エジプトのカイロでいつも利用していたATMが金曜日になると利用できなくなりました。
いくつかATMを周ったら、使えるところを発見しましたので、全部が全部使えないわけではないようです。
この件については、旅人や現地人の間で言われている通説であり、実際金融機関に確認したわけではないので、とりあえず、イスラム圏を旅する時は、金曜日はATMが使えないかも知れない…程度に覚えておいて下さい。
残高参照で手数料を取られる国際キャッシューカードは結構有るのでご注意下さい。
僕は新生銀行だったので取られませんでしたが、そういうカードを利用している友人は、結構困っていました。
「国際キャッシュカードがまったく使えない国」というのは、これも確認したわけではないので参考までに。
とりあえず僕の経験では、キューバとイランではまったく使えませんでした。
アメリカと仲の悪い国…と言ったら語弊があるかも知れませんが、現地人が言うには、そういうことでVISAやMasterは使えないのだそうです。
なので、そういった国に行く場合は、ドルやユーロなどの外貨を用意しておいた方が無難です。
以上、注意点についてでしたっ。
■国際キャッシュカード比較表へ■
各社比較すると、やはり引出手数料と残高参照手数料が無料ということで、シティバンクか新生銀行を選ぶ人が多いようですが、シティバンクは預金残高の月平均が50万円を切ると、口座維持手数料として毎月2100円取られるので注意が必要です。
長旅で残高50万円切るだろうと予想される方は、新生銀行の方がお得な可能性も有ります。(2008年現在)
<補足>
国際キャッシュカードはとても便利ですが、トラブル対策として、補完的にクレジットカードとUSドル(もしくはユーロ)を併用するのがベストだと思います。
参照※海外のATM設置状況
クレジットカード
いざとなった時に、クレジットカードはとても便利です。
両替屋もATMもない!なんて時にクレジットカードを使って切り抜けられるかも知れません。
また、海外(特に先進国)では信用面でも重要になります。
ホテルやレンタカー屋で、保証金代わりに提出を求められることがあります。
インターネットで飛行機のチケットを購入したり、ホテルの予約をする時なども必要になることが多いので、クレジットカードは持参すべきだと思います。
外国で、キャッシュカードや現金の入った財布を無くしてしまった時などに、クレジットカードが有るのと無いのでは、状況がまったく違います。
ちなみにクレジットカードは、無くしてしまっても海外で再発行できる場合が有りますので、カード会社の連絡先とカードナンバーは控えておきましょう。
その他、クレジットカードに海外旅行保険が付帯しているものも多いので、そういったものを数枚持って行くのをお勧めします。
クレジットカード付帯保険は、なんと重複して使えますので、もしもの時に大変役に立ちます。
持っているだけで3ヶ月間保険が効いたり、海外でカードを利用した日から有効になったりと、カード会社によって、ルールや金額が異なりますので、それぞれ確認が必要です。
たかだかカードのおまけ程度でしょ?
と思う保障金額かも知れませんが、例えばそれがカード5枚になれば、5枚の合算の金額が保障されることになるので、ある意味最強の保険になりますので、利用しない手はないです。
ブラックジャック詐欺やスキミングなど、クレジットカードにまつわるトラブルが多いのも事実ですが、カード会社の保険でお金が戻ってくる可能性も大いにあり得ますので、何かトラブルに巻き込まれたと気付いたら、すぐにカード会社に連絡しましょう。
また、帰国したらカード利用明細をチェックすることをお勧めします。
一応、トラブル対策として、恐喝などにより
クレジットカードを差し出せ!
とか言われた場合に備えて、1枚、利用期限の切れたカードや退会済みのカードを財布に入れておくとよいでしょう。
また、ほとんどの国でVISAカードが使えましたが、Masterカードしか使えないというところも有りますので、両方持って行くのがベストだと思います。
クレジットカード使用時の注意点として、サインをする時に、必ず金額が正しいか確認しましょう。
0が一つ多い、とかあり得ます。
また、なるべくカードは自分の目の前で切らせましょう。
店員に自分の目の届かないところにカードを持って行かれると、データを盗まれたりすり替えられたりしても気付きませんので危険です。
参考※海外旅行用クレジットカードを作る
闇両替
公のそれよりも圧倒的にレートが悪い場合がほとんどですが、陸路で国境をまたぐ場合、どうしても闇両替を相手に取引しなければならない状況に陥ることが有ります。
だいたい彼らは国境辺りにうろついて居て、旅行者と見ると向こうから近寄ってきて交渉することになります。
もちろん違法行為なのですが、国境に両替所もATMもなく、そこから街まで行くにはバスなどに乗るしかない時など、往々としてその機会は訪れます。
旅を続けるために、生き抜くために、綺麗ごとだけでは済まされない状況ですので、自己責任で彼らと取引することになると思います。
場所によっては偽札や破れて使えない紙幣などをつかまされることも有りますので、よくチェックして、そういった疑いの有るお金だった場合、交換してもらうようにしましょう。
あまり大金の両替は控えた方が無難です。
とりあえず街まで行って宿に泊まって食事できるくらいのお金が有れば十分です。
がんばって交渉して、少しでも良いレートで換金しましょう。
また街中の闇両替には要注意です。
やけにレートが良かったりしますが、トラブルも後を尽きません。
あと、闇両替というわけではないのですが、旅を続けていると、現地通貨が必要なのにどうしても手に入らない状況(金融機関やATMが使えず、闇両替もいないなど)に出くわすこともしばしば有ります。
そんな時は、商店、バス会社、旅行会社、ホテルなどをあたって頼み込むと、なんとかなることも有ります。
もちろん、手数料としてレートが悪くなるのは覚悟ですが。
とにかくお金は生命線ですので、あらゆる方法を駆使して大切に管理しましょう。
参考※現金の持ち歩き方
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