地域別簡単アドバイス
初めての一人旅に出るか出ないか迷っている人へ
初めて旅に出る時は、期待だけでなく、いろいろと不安も有るものです。
危険じゃないだろうか?
食べ物は身体に合うだろうか?
変な病気にならないだろうか?
そもそもどんなところなんだろう?
「海外で一人旅してみたい…とは思うけど、正直恐い」という理由で手をこまねいている人も結構多いようです。
確かに、実態のつかめないものやイメージが沸かない所というのは、なんとも言えぬ恐怖を感じます。
そこで一歩勇気を出して踏みだせば、その先には素晴らしい世界が待っているわけですが、その勇気を出すのがなかなか難しかったりします。
それが「勇気」なのか「無謀」なのか分からないわけですから。
僕もアフリカを旅する前など、果たしてどんなところなのかまったくイメージが沸かず、
謎の民族に取って食われるんじゃないか?
とか、
野生動物に襲われるんじゃないか?
とかそんな変な心配が有りました。
とにかく「相当危険な場所」という気がしていました。
まぁ、それで逆に行くと決めたら「無謀な冒険」をするような気分になり、異常にテンションが上がってワクワクして突入したわけですが、行ってみたらある意味肩すかしに遭いました。
まったくイメージしていたものとは違ったのです。
僕の場合は、その「無謀な冒険」のイメージでテンションが上がったから良かったですが、もしかしたら、逆に「…やっぱり止めておこうかな…」となっていたかも知れません。
そうしたら、あの素晴らしいアフリカの大地に立つこともなく、何も無いまま終わっていたわけです。
そして、その後も、僕の中でアフリカは未知の大陸として一生触れることなく過ごしていたかも知れません。
というわけで、旅に出ることが「無謀」ではなく「勇気」であると分かるように、なんとなく行くのをためらういくつかの地域が、実際はどんなところなのかが、「なんとなく」イメージできるように、あえて超大雑把に書いておこうと思います。
あくまでも僕の印象なので、実際行ってみたら違うかも知れませんし、あまりイメージし過ぎない方が面白いと思うので、「あえて相当大雑把」に書きます(笑)
これで、迷っている方の背中を少しでも押すことができたら幸いです♪
アフリカ(東側)
普通に日本で暮らしていると、アフリカは、「未知の大陸」と言った感じの人が多いのではないでしょうか。
なんとなく危険なイメージだったり、野生の王国のイメージだったり、みんながみんなマサイ族のイメージだったり。
さて、実際どんな感じかと言うと、
いたって普通です。
危険なところは危険だし、動物がいるところにはいる、マサイもいるところにはいます。
そんな超特殊なところでは有りません。
町には住民が居て、当たり前ですが普通に我々が来ているような服を着て、先進国、途上国と呼ばれるくくりの貧富の差は有れど、いたって普通の、文化的な生活を送っています。
ライオンやキリンも国立公園とかに行けばいますが、町で歩いていて出くわすなんてことは基本的には有りません。
町の人達も、普通の人達です。
良い人は良い人だし、悪い人は悪い人。
明るいやつもいれば、暗いやつもいます。
黒人だけかといったらそうでもなく、南アフリカなんかは白人だらけです。
なんら特殊というわけでは有りません。
普通に僕らと同じような生活をしています。
食事をして、仕事して、家族で団らんして、勉強したり、遊んだり。
気候も、なんとなく、日中は死ぬほど暑くて、夜は凍えるほど寒い…ようなイメージもあるかも知れませんが、それも場所によります。
僕らが旅するようなところは、だいたいは普通に生活できる気候です。もちろん、気温50度を超えるようなところも有りますが、それでも普通に旅はできます。
動物が沢山居るところに行くならツアーで行くわけで、それはやっぱり日常と切り離された空間にあるわけです。
バスも電車も通っているし、車もバンバン走ってます。
ただ、それがちょっと古かったりボロかったりするくらいです。
なので、旅の仕方は、アジアや欧米を旅するのと基本は同じ、ということです。
ただちょっと、移動のバスがボロくて疲れたり、危険な場所の危険度が半端なくて夜歩けなかったり、ダニが多かったりと、そういった度合いの違いはあれど、やるべきことは同じです。食事も別にゲテモノを食べているわけでは有りません。
何も難しいことは有りません。
時々、「アフリカは難易度が高い」とか聞きますが、特にそんなことは無いです。
「簡単」と言われる東南アジアとなんら変わりません。
なので、自分にもアフリカの旅ができるのだろうか?と不安になっている方、誰にでもできますので、是非行ってみて下さい☆
ただし、「耐えてアフリカ」と言いますが、それは有るかもしれません。
ま、ちょっと疲れるというだけです(笑)
とにかく、「アフリカも、旅の仕方自体は簡単だ」というのを覚えておいて下さい♪
中南米・カリブ
【南米】
ここも結構未知な大陸です。
しかし、
「ちょっと自然が多くて、犯罪が多くて、街並みがちょっとボロくなったヨーロッパ」
という感じで、旅自体はかなりしやすいです。
ここも難易度が高いとか言われていますが、単に英語がほとんど通じない(主にスペイン語)ことくらいしか難しいことは有りません。
バスは快適だし(ランクがある)、都市部はかなり近代的なところが多いです。
僕は初めてのバックパック旅が南米スタートになったので、旅の仕方は南米で学びましたが、個人的にはアジアより楽でした。
むしろ、青春18きっぷで埼玉から鹿児島まで行く方が厳しかった気がします(笑)
そして南米は、多くの旅人が「一番楽しかった」という大陸でもあります。
ただし、軽犯罪が多いので、それには気をつけましょう。
【中米】
メキシコはメキシコ、といった感じで、他のどこの国とも似てない気がします。
スペイン語ではメヒコです。
旅はかなり楽です。
時々、危険とか言われてる時も有りますが、南米に比べたら全然安全だと思います。
その他中米の国々は、基本的に人は良いのですが、危険なところはかなり危険ですので、そういった情報を集めながら旅をしましょう。
【キューバ、ジャマイカ】
お金がかかります。
キューバは、実は治安はなかなか良好です。
ジャマイカのキングストンは危険が多いですが、日本人も多いです。
中東
実はかなり治安は良いです。
イスラエルも兵士が沢山居ますが、旅人が撃ち殺された、とかいう事件は耳にしません。
なので、どうも中東はテロなどのイメージがあり、かなり危険な気がしてしまいますが、それに巻き込まれる可能性はかなり低いと思います。
アメリカでカツアゲされる確率の方が全然高いと思います。
なので、「旅行者的」には、かなり治安の良いところになるわけです。
ちなみに、宗教上の都合があるので、女性は、旅人でも頭に布を被るようにしましょう。
肌の露出も極力控えた方が良いです。
トルコのみ、そこらへんは適当でも大丈夫です。
ついでに、「中東最大の見どころ」を一つ紹介しておきます(笑)
アンマン(ヨルダン)のマンスールホテルに「中東一の善人」と呼ばれる、サーメルという男が居ます。
本当にいい奴です。中東を抜けた数多くの日本人の旅人が、彼のお世話になっています。
もしも旅で疲れたら、サーメルの無償の優しさに癒されて下さい(笑)
参考※中東一の善人サーメル
イラン・パキスタンのフンザ
アメリカから、「悪の中枢」とか言われて、すっかり危険な国のイメージを作られてしまっているイランですが、実際は、かなり平和です。
パキスタンとの国境付近の地域のみ危険ですが、他はいたって平和です。
むしろ犯罪に遭ったという話は、セクハラくらいしか聞いたことが有りません。
また、マシュハドのイマームレザー廊の中には、この世の物とは思えない光景が広がっています。
一応、イスラム教徒しか入れない場所ですが、実は入れてしまいます。
ただし、入るか入らないかは、ご自分の良心にお任せします。
一応ここでは、
「イスラム教徒じゃないのなら、入ってはいけません」
とだけ言っておきます(笑)
【パキスタンのフンザ】
桃源郷と呼ばれるフンザですが、カシミール問題などで危険なイメージも有ります。
外務省安全ホームページでも色が付いています。
さて、実際どうなのでしょう?
・・・実際は、「物っ凄く」平和です。
のんびりまったりとしていて、本当に平和な田舎です。
春は杏子の花が咲き誇り、秋は紅葉が真っ赤に萌えます。
目の前には7000m級の山々。
本当に雄大です。
国家非常事態宣言が出ている時でも、誰も気にしていないようでした。
ちなみに、カラコルムハイウエイをバスで向かうとかなり辛いですが、飛行機で飛んでも100ドルもしなかったので、お金に余裕が有る人は、飛行機で行くのも良いかも知れません。
カラコルムハイウェイをバスで行く時、もしも一番後ろの席しか空いていなかったら、次の日のバスを待った方が良いかも知れません。
最高に厳しいデコボコ&蛇行を繰り返す道をリクライニングせず手すりも無い席で左右に超激しく揺られながら16時間の夜行を過ごすのは、最凶に疲労します。
トイレ休憩も1、2回しかないのに左右の人が順番にのしかかって来る状況だとなかなか眠ることもできません。
おしっこがしたくなったら地獄です。
覚えておいて下さい(笑)
東南アジア・欧米
【東南アジア】
かなりシステマチックな旅ができると思います。
交通の便が良いところが多く、「東南アジアは簡単」といわれている意味も分かります。
多くの旅人が東南アジアを初めてのバックパッカーの舞台に選びますが、確かに正しい選択な気もします。
ちなみに、世界一周などで東回りを選んだ人は、最後が東南アジアになりますが、もしかしたら、相当物足りなく感じてしまうかも知れません。
どこへ行っても欧米人だらけ、という感じがしました。
コソ泥は多いので注意は必要です。
【欧米】
説明するまでもなく、近代的です。
世界的には清潔だし、食事も我々が日常から口にしている物ばかりなので、そういう面では楽かも知れません。
しかし、良くも悪くも個人主義で、自分から動かないと、なかなか誰も助けてくれません。
お金もかかります。
世界全体
【世界全体・人間】
もちろん、場所によって多少違いますが、僕らが旅をするようなところにだいたい共通していることは、
どこの国の人も、日本人より、他人に優しい
というところです。
特に途上国と呼ばれる所は、本当に優しい人が多いです。
もちろん、犯罪者も日本より多いですが、優しい人も多い。
あえて悪く言いますと、日本人は他人に対して「見て見ぬふり」が多いと思います。
しかし、海外では、困ってる人を見かけると、助けようとする人が多いです。
当たり前のことなんですが、電車にお年寄りが乗って来ると、どこの国の人も直ぐに席を譲ります。
そういうシーンはどこでもよく見られます。
しかし、日本で電車に乗っていても、最近はそういうシーンはあまり見かけません。
また、日本人からすると、野次馬というのはなんとなく下品な行為に感じるかも知れませんが、多くの国、特に途上国と呼ばれる国々では、何か事件が起こると直ぐに野次馬が集まってきます。
そして、全然関係ない人達があーだこーだ言って、みんなで問題を解決しようと騒ぎ出します。
まぁ、無秩序で効率が悪いといったらそれまでですが、他人のことに対しても真剣に、必死になれるところは見習うべきところだと思います。
そして、そういうところは旅人に対しても同じで、だいたいどこの国でも、困っていると助けてくれる人がいます。
もちろん常にではないですが、誰かしら助けてくれる人が現われるものです。
なので、たまに
「海外に行ったら誰も助けてくれないんだから」
なんてセリフを聞きますが、そんなことは有りません。
むしろ日本より助けてくれる人が多いです。
言葉が通じなくても、なんとかしようとしてくれたり、こっちが「もういいっすよ(汗)」みたいに気を使ってしまうこともしばしばです。
しかし、日本人は結構外国人に冷たい対応を取ることが多い気がします。
道を聞いても、「NONO,English,NO!」とか冷たく言われてる外国人を時々目にします。
なので、たぶんどこの国の人も、日本に比べたらかなり優しいです。
なので、もし何かあっても、「きっと誰かが助けてくれるさ」と、甘ったれた気持ちで旅立ってしまって良いと思います(笑)
また、これを書くとせっかくのいい話(?)が台無しかも知れませんが、お金を払うとどこの人も優しくしてくれます(笑)
これはまた、種類の違う優しさですが、そういう厭らしい面も含め、とにかく「世界は優しい」のです。
あと、どこの国にもだいたい共通しているのが、「都会の人間は冷たくて、田舎の人間は優しい」ということです。
もちろん例外も有りますが。
つまり、それは地球という観点で見ても同じような感じがします。
先進国より、途上国の方が他人に優しい人が多い気がします。
つまり、世界一の都市、東京を持つ我々日本人より、どこの国の人も優しいってことです。
どんどんいろんな人に助けてもらって、感謝しながら旅をしましょう♪
そして、その感謝を忘れずに、自分も人に優しくできるようになれば、世の中もちょっとは良くなるかも知れません(笑)
そういうわけで、「外国人は優しい(人が多い)」と思って、気楽に旅に出ましょう。
【世界全体・食べ物】
世界一周をすると、たぶん驚くほど『米』を食べている国が多いことに気付きます。
ほんとどこでも食べてます。
海外はパンが基本かと思っていましたが、パン食なのはほとんど欧米くらいでした。
とはいっても、欧米でも米はすぐ食べられます。
日本食もどこの大陸でも見かけますので、お米を食べないとやってらんない!という人でもそれほど心配はないと思います。
まぁ、日本の米ほど美味しいところは有りませんが(笑)
醤油もいたる所で売っています。
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どうでしょうか?
「なんとなく」諸外国のイメージがつかめたでしょうか(笑)
旅に出るのに、それほど心配はいりません。
安心して旅にでて下さい♪
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