スキミング被害に遭った時
クレジットカードの場合
スキミングとは、クレジットカードやキャッシュカードのデータを盗み、偽造カードにコピーして、不正使用する犯罪です。
対処の方法の前に、予防方法もいくつかお伝えします。
【クレジットカードの場合】
クレジットカードの場合、カード情報を抜き取るスキマーという装置にかけられないように、カードを切る時は、なるべく目の前でお願いしましょう。
もし自分の目の見えないところにカードを持って行くようなら、利用を控えるのも手です。
また、偽警官やよく分からない人物に、カードの提示を求められるかも知れませんが、できることなら断りましょう。身の危険を感じてしかたなく渡してしまった場合などは、その場を離れたら、ただちにカード会社に連絡しましょう。
さらに基本的なこととして、カードを利用する店はよく選びましょう。
いかがわしい店などでは、絶対に使わない方がよいと思います。
もう一つ。
これはキャッシュカードのネットバンキングも一緒ですが、インターネット屋でクレジットカード情報を参照したり、買物をしたら、必ず、Cookie(クッキー)とキャッシュ(Temporary Internet Files)を削除しましょう。
これをしないと、ログインIDやパスワードなどのカード情報を簡単に抜き取られてしまいます。閲覧履歴も削除しておくとより良いでしょう。
削除の仕方は、ブラウザによって違いますので、その都度お調べ下さい。
ちなみに、海外のネット屋では世界中、主に「IE」か「fire fox」が使われておりました。
なによりも、こういった作業をする時は、できることなら自分のノートパソコンを利用するのが安全です。
しかし、どれだけ気を付けていても、犯行の手口は巧妙で多岐にわたるため、被害に遭う時は遭います。
しかし、クレジットカードの場合、盗難被害の届け出を出してから60日以内なら保障が効くのが一般的なようなので、カード利用明細を日本の家族などにチェックしてもらう、もしくはインターネットで自分でこまめにチェックするなどして、身に覚えのない利用が発覚したら、すぐさまカード会社に連絡するようにしましょう。
さらに、旅に出る前にカード会社に電話して、スキミングの保障内容などを確認しておくと安心です。
キャッシュカードの場合
ATMの差し込み口にスキマーが仕込まれている可能性が有ります。
なので、建物の外にあるATMは極力利用しないようにしましょう。
しかし、銀行の中にあるATMでも、警備員が買収されてスキマーが設置されている可能性も有りますが、その場合は、どうしようも有りません。
ただし、カード番号と暗証番号を隠しカメラなどで撮影する手法も考えられますので、ATM操作時に暗証番号を入力するときは、手元を隠すのを忘れないようにしましょう。
銀行にもよりますが、お金を引き出すと、メールが届くシステムが有る場合があります。
ぜひ利用することをお勧めします。
これならば、ネット屋でこまめにメールさえチェックしていれば、不正利用されたらすぐに気付きます。いちいち銀行のホームページにログインする必要がないので、安全だし楽です。
また、一日の引き落とし限度額を自分で設定できる銀行ならば、なるべく少額に設定しておいた方が良いと思います。
そして、もし被害に遭ったことに気付いたら、早急に自分のキャッシュカードの銀行に連絡しましょう。
過去の最高裁での判決に、
「真正なキャッシュカードが使用され、正しい暗証番号が入力されていた場合には、特段の事情のない限り、 銀行は、免責約款により免責される」
というものがあるらしく、キャッシュカードの場合、金融機関がカード保有者に対して支払い義務はなく、被害を被るのは、カード保有者だけということになりますが、キャッシュカード保険等を提供している金融機関も有りますので、金融機関に確認しておくと良いでしょう。
しかし、一応、僕が知っている友人の事例をあげると、約200万円のスキミング被害を受け、シティーバンクに相談したところ、最初は何も保証しないと言われたそうですが、そうとう粘って、さらに明らかに自分が利用したわけではないというのを証明する書類をそろえて、FAXしたり電話をしたりしたところ、1ヶ月半ほどかかって、全てのお金が戻って来たそうです。たぶん同じ場所で同じ時にスキミングされ、30万円抜かれた友人も、全額補償されたそうです。
ちなみにその友人もシティバンクでした。
そういうことなので、もし事が起きてしまっても、決して諦めずに、銀行に連絡しましょう。
また、自作自演が物理的に無理であると証明できるように、アリバイが分かるようなレシートなどの品はしばらく持っておいた方が良いかも知れません。(例えば、引き落としが行われた時間に、自分が違う町に居ることが証明できるもの等、無いより有った方が良いでしょう)
とにかく、利用状況はこまめにチェックすることが大切です!
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